【私の宝石物語】俳優・タレント 布川敏和さん≪後編≫

各界で活躍する有名人の方々が、宝石への想いを紡ぎ出す「私の宝石物語」。
前号では、今だから話せるジュエリー秘話を披露してくれた「ふっくん」こと布川敏和さん。 「シブがき隊」時代から、ファッションにはこだわりがあった布川さんが、歳を重ねた今、どんな風にジュエリーを楽しんでいるのか、そのオシャレ術に迫ります。

布川敏和さん

1980年代、アイドルグループ「シブがき隊」の一員として人気を博した布川さん。やんちゃでカワイイ「ふっくん」のイメージを今でもまとっていますが、そんな「ふっくん」も気が付けば50歳!一昨年には離婚を発表し、「シングル」アラフィフの日々ながら、愛犬と散歩したり、大好きなハワイの花「プルメリア」を育てたり、お酒に合う料理を自炊したりと、なかなかどうして楽しそう。
そんな布川さんが、今一番気に入っているのが、ハワイアンジュエリー。中でもいつも身に着けているお気に入りがあるといいます。

「いつも着けているのは、『イカイカ』のペンダント!『イカイカ』って知ってる?ハワイに戦いがあった頃、王様や兵士達がかぶっていたカブトで、ココナツをくり抜いて作ったもの。ほら、カメハメハ大王もかぶってるやつ(笑)。

いつも着けている「イカイカ」

いつも着けている「イカイカ」

ハワイに行くと、ジュエリーショップをのぞくのが好きで、インターナショナルマーケットにあったお店で『イカイカ』を見つけて!こんなの誰も買わないだろう(笑)って思いながら買ったら、何かすごく気に入っちゃって、今じゃコレがないと落ち着かないくらい 。『イカイカ』っていうのはハワイ語で『とても強い』という意味なんだけど、王様の身を守って平和をもたらしたことから、今ではハワイの人達の魔除けになっていて、オレにとってもお守りみたいな感じかも。車にもぶら下げてるしね。でもこんなの、買う人いないでしょ(笑)?ハワイに行く度にストックとして買い足してるから、うちには『イカイカ』5〜6個あるんじゃないかな(笑)。」

人が買わないであろうものを、あえて選び、自分流のオシャレを楽しんでいる布川さん。そんな遊び心は、ジュエリーだけでなく、お気に入りの時計やメガネにも。

「時計やメガネも好きでこだわってるね。特に時計は、『G-SHOCK』をカスタマイズするのが好きで、全部カスタマイズしてキラキラ(笑)。 渋谷にすごく有名なヒップホップ系のジュエリーショップがあって、海外のアーティストも買いに来るような店なんだけど、そこでカスタマイズしてもらってる。カスタマイズ代はそこそこかかるけど、ブランド時計を買うと思ったら、安いもの(笑)。オレにはこっちの方がオシャレでいいなと思う。みんな驚くしね、『すごいね!』って(笑)。」

お気に入りのキラキラ時計たち

お気に入りのキラキラ時計たち

大好きな小物たち(ご本人撮影)

大好きな小物たち(ご本人撮影)

テレビなどに出演する場合、スタイリストが選んだ衣装を身に着ける芸能人が多い中、布川さんは全て自前の衣装。仕事の前夜には、服を並べてトータルコーディネートを考え、何とアイロンがけまで自らやっているんだとか。オシャレを決して人任せにしない。それが布川さんの流儀なのです。

「洋服でもジュエリーでも、嫌なものは絶対着けない。自分が気に入ったものしか着けないね。しかも一度気に入ったら、そればかり着けてる。『イカイカ』も『キラキラの時計』もそう(笑)。着けてないと、寂しくてダメだね。自分が気に入ったものは、気分も高めてくれるしね。 『イカイカ』や『キラキラの時計』から、きっとパワーを沢山もらってると思うよ。」

そんなオシャレ人間、布川さんが目指す、こだわりのジュエリー術とは−?

「ジュエリーもやっぱり、人とは違うオシャレがいいね。あんまり人が着けてないもの! 『ソレ珍しいね、どこで売ってるの!?』とか言われるくらいのものじゃないとイヤ(笑)。 『イカイカ』だって、『何ソレ!?』って思うでしょ(笑)。
いくつになっても、人と違うオレ。ちょっと違うオシャレを、追求していきたいね。」

布川敏和さん プロフィール

1965年、神奈川県川崎市生まれ。
15歳でジャニーズ事務所に入り、ドラマ「2年B組仙八先生」でデビュー。 1982年、「シブがき隊」の一員として、「NAI NAI 16」で歌手デビュー。 1988年、「シブがき隊」解隊後は、ソロ活動を開始。ドラマやバラエティ番組で活躍中。

番組ガイド誌「ジュエリー☆GSTV番組表」 2016年04月号掲載)

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