【私の宝石物語】俳優・タレント 布川敏和さん ≪前編≫

ジャニーズ事務所の人気3人組グループ「シブがき隊」に所属し、'80年代のアイドルブームを牽引した、「ふっくん」こと、布川さん。当時から、プライベートでのファッションには特別なこだわりがあり、ジュエリーもよく身に着けていたといいます。

「指輪とかブレスレットが好きで、『シブがき隊』の頃から、よく着けてたね。多い時は、全部の指に着けるくらい、いっぱい着けてた（笑）。プライベートは勿論、コンサートでも派手なのをいっぱい着けてたよ。衣装は決まってるけど、アクセサリーは自由だからね。そしたらさ、ある時、よみうりランドで野外コンサートがあってね。すごく気に入ってたブレスレットを着けて出たんだけど、客席の方に伸びていくステージで歌ってたら、そのブレスレットが客席に落ちちゃってさ、アッと思って『大事だから返して！返して！』って叫んだんだけど、返ってこなかったね（笑）。大切にしてたんで、あれは残念だったなぁ（笑）。」

さらに今だから話せる、こんなエピソードも。 実は布川さん、女性に初めてジュエリーをプレゼントしたのも、人気全盛だった「シブがき隊」時代だったとか。

「十代後半の頃だったと思うけど、『シブがき隊』の仕事で、タイに行った時、タイはルビーが有名と聞いて、ルビーの周りにダイヤがついている指輪を買ったんだよ。タイはルビーが安いということだったけど、ウン十万はしたから、十代としては高い買い物だったね。えっ、誰に贈ったかって？ そりゃあ、つちやさん（元妻・つちやかおりさん）だよ（笑）。当時既に付き合っていたからね。人生で女の人にジュエリーをプレゼントしたのは、それが最初だね。」

アイドル同士で結婚。3人の子供にも恵まれ、芸能界きっての「おしどり夫婦」として過ごしてきましたが、一昨年、突然の「離婚」を発表。その傷もようやく癒えつつありますが、布川さん、離婚を経験してみて、分からないことが一つあるそうです。

「離婚したら、みんな婚約指輪とか結婚指輪とか、どうしてるのかってこと。離婚したんだから、もう要らないんだけど、じゃあ捨てちゃってもいいものなのか、それが分からなくて。婚約指輪も結婚指輪も、オリジナルデザインでオーダーしたもので、特に婚約指輪は、3カラットのハート型のダイヤモンドを、頑張って贈ったし、結婚指輪もそれぞれが好きなプラチナとゴールドの2色使いで作って。ウチの場合、あっちが勝手に出て行った訳だけど、出て行くんなら、あの3カラットのハートのダイヤ。あれを置いてけって話だよね（笑）。でもよく考えたら、あげたものだから、向こうのものだしね（笑）。その指輪が今どうなってるか分からないけど、『こんなもん、もう要らないわよ！』って突き返して、それから出てって欲しかったなあ（笑）。そこが未だに引っかかってるとこ（笑）。」

と、今では「笑い話」に替えて、離婚を振り返る布川さん。そこでさらなる質問！布川さん自身は、結婚指輪、はめてたんですか？

「結婚指輪？オリジナルデザインで作ったけど、してなかったね（笑）。独身時代にファッションで指輪をするのと違って、結婚指輪となると、抵抗あったんだよね。何か所帯じみちゃう気がして。だからプラチナのネックレスに指輪を通して、ぶら下げてた。そしたらそれを見たヒロミ君（タレント）が、『敏和、そのやり方いいね！ オレもそうしよう！』って真似するようになったよ（笑）。」

結局、そのスタイルは最初の2〜3年でやめてしまい、結婚指輪は身に着けなくなったそうですが、実は元の奥様にも衝撃のエピソードが！！

「結婚指輪、失くしちゃって、ヤバイと思って、作ってもらったジュエリーショップに行って、オレに内緒で同じものを作ってもらってたの（笑）。 そしたら失くした指輪が出てきて、2つになっちゃって。それを知った時はたまげたね（笑）。」

今だから話せる、秘密のエピソード満載の、布川さんの「宝石物語」。 次号の後編では、アイドル時代からオシャレで有名だった布川さんの、こだわりのジュエリー術をご紹介します。お楽しみに！

（番組ガイド誌「ジュエリー☆GSTV番組表」 2016年03月号掲載）

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