【私の宝石物語】歌手・由紀さおりさん≪前編≫

各界で活躍する有名人の方々が、宝石への想いを紡ぎ出す「私の宝石物語」。 今回は、GSTVが提供する宝石ドキュメンタリー「麗しの宝石物語」で、毎週、素敵なナレーションを務めて下さっている、歌手の由紀さおりさんが登場。番組を担当するようになって、宝石への興味がより深まったという由紀さんに、ジュエリーへの溢れる想いをうかがいます。

由紀さおりさん

BS-TBSで放送中の「麗しの宝石物語」。そのナレーションを、「ご縁」があって、2015年11月から務めている由紀さん。歌声と同様、鈴を振るような声でやさしく語りかけるナレーションは、宝石の輝きによく似合うと、評判を呼んでいます。そんな由紀さんとGSTVを結んだ「ご縁」。それはこの連載がきっかけでした。昨年4月号に登場した歌手・岩崎宏美さんが、高校卒業のお祝いに、由紀さんからジュエリーをプレゼントされた話を紹介したところ、その直後に由紀さんとバッタリ遭遇。記事を見たことを報告され、実はGSTVの「隠れファン」だったことが分かったのです。

「ばれちゃったわね(笑)。ちょうど1年くらい前にケーブルテレビを入れて、それからGSTVを見るようになったんです。私が見るのは、深夜が多いわね。コンサートを終えて夜遅くに帰って来るんですけど、クールダウンしないとすぐには眠れなくて。そんな時、チャンネルをザッピングしてたら、綺麗な宝石が紹介されていて。もともと宝石は大好きなので、すっかりハマっちゃって。ジュエリーを見ていると疲れも癒されるし、それに深夜にワーワーやってるのも楽しくて! 辻さんってホントにお喋りが上手で、ついつい電話に手が伸びそうになっちゃう自分と闘ってます(笑)」

何度か購入経験もあるそうで、デザイナーMARIさんの作品がお気に入り。

「オンエアを見ていていいなと思うのは、MARIさんのものが多いんです。いくつかの石を使った際、色のバランスがすごくいいんです。『スターライン』シリーズの指輪は、すごく気に入って、同じタイプのものを三つ買いました(笑)。重ね付けが好きなので、自前の一文字に重ねたり、薬指には4連、小指には3連をセッティングして、色んな風に楽しんだり。ピアリングも片耳に2つ。1つはイヤーカフのように上の方に付けて、自分なりのオシャレを楽しんでます。」

もともと宝石は大好きだったという由紀さん。GSTVを見るようになって、その世界はどんどん広がっているようです。

「GSTVで色んな石を教えていただきましたよ。色石の可能性っていうんでしょうか。色石でこんなこともあんなことも出来るんだとか。今まで知らなかったことも、沢山教わりました。パライバトルマリンもそうですし、ムンシュタイナーさん? どうやったらあんなに素敵に光り輝くのか? まだまだ知らないことはあるんだなぁと、宝石を見る楽しみが増えました。」

「麗しの宝石物語」のナレーションを始めて、二ヶ月。GSTVスタッフが海外取材してきた宝石の映像を見るにつけ、マイクの前でうっとり溜め息をつくことも多いという由紀さん。

「もうあまりに美しくて、毎回、目の保養をさせてもらってます。でもその美しさの裏には、そこで働く人たちの様々な人間模様もあったりして、それも面白いなあと思ったり。最初にナレーションを読んだのは、インドの回だったんですけれど、インドで研磨の技術が、あんなにIT化されて発展してるなんて知らなかったので、ちょっとびっくり。宝石のある場所に人が集まる様子は、とっても活気がありますよね。そんなところにも、宝石のチカラを感じたりしています。一生懸命読んでますので、是非ご覧になって下さいね!」

由紀さおりさんがナレーションを務める「麗しの宝石物語」は、毎週土曜日17時から、BS-TBSにて放送中。由紀さんの素敵なナレーションで紡がれる、煌めきのストーリーにご期待ください! 後編は、由紀さんの人生を彩ってきたジュエリーのお話。お楽しみに!

▲ 由紀さんお気に入りのMARIさんデザインの「スターライン」シリーズ

由紀さおりさん プロフィール

群馬県桐生市出身。
1969年「夜明けのスキャット」でデビュー。女優としても、映画、ドラマに出演。司会、バラエティなど幅広く活躍。姉・安田祥子さんと、美しい日本の歌を次世代に歌い継ぎたいと活動を続ける。2011年、アメリカのジャズオーケストラPink Martiniとコラボしたアルバム「1969」をリリース。世界的なヒットとなる。2013年には「日本ジュエリーベストドレッサー賞」を授賞。60年代の名曲をカヴァーしたアルバム「VOICE2」が絶賛発売中。

番組ガイド誌「ジュエリー☆GSTV番組表」 2016年1月号掲載)

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