(番組ガイド誌「ジュエリー☆GSTV番組表」 2018年3月号掲載)
BS-TBS 麗しの宝石物語 3月はイタリア
国自体が芸術とも言えるイタリア。ゴールドをベースにした豪華で華麗なデザインをもつイタリアンジュエリーは多くのジュエラーを魅了しています。3月の「麗しの宝石物語」の舞台はイタリアンジュエリーの世界。宝石物語では2年半ぶりにイタリアの地に足を運びました。1月に開催されたジュエリー見本市の様子と、イタリアンチェーンの工場を訪れ、イタリアンチェーンができるまでの様子をお届けします。ぜひ、お楽しみ下さい。
芸術のあふれる国のジュエリー イタリア
▲イタリア北部ヴェネト州の
都市ヴィチェンツァ
▲ヴィチェンツァの街並み
今回、イタリア北部ヴェネト州の都市ヴィチェンツァで毎年開催されるジュエリーフェアの会場とイタリアンジュエリーの会社の工場におじゃましました。イタリアのジュエリーの歴史は大変古く、紀元前7世紀から紀元前5 世紀にかけてイタリア北部に住んでいたエトルリア人がすでに金を細工していたと言われています。
その技術は非常にすばらしく、現在のイタリアンジュエリーにも多大な影響を与えています。
▲ヴィチェンツァフェア会場
▲会場内の機械ブース
VICENZA ORO 2018
ジュエリー見本市「VICENZA ORO 2018」(ORO は金という意味)通称ヴィチェンツァフェアにはイタリア国内外のメーカーおよそ4千5百社が出展、約9万6千人のバイヤーが世界中から集まります。
▲出展されていた数々のイタリアンジュエリー。
このフェアの特徴は、出展しているのがジュエリーメーカーだけではなく、チェーンを制作する機械のメーカーも多いことです。なぜなら、世界中で、チェーンを編む機械のおよそ9割がイタリア製だからです。ほぼ独占状態にびっくりしますが、それだけイタリアにおいてチェーンの製造自体が大きな産業であり、文化であることを実感しました。
ダイヤモンドやカラーストーンを扱うメーカーもありますが、やはりイタリアンジュエリー関連のメーカーが多く、煌びやかなイタリアンジュエリーのブースには常にアメリカ人やヨーロッパ人バイヤーの姿が目立ちます。
▲イタリア人に呼び止められる菊地さん
▲製品を見る菊地さん
そのような中、出展しているイタリア人に何度も呼び止められる日本人の姿が・・・GSTVのコメンテーターとしておなじみの菊地康雄さんです。
もともと菊地さんは、フランスやイタリアのジュエリーを扱う輸入商社に勤めていましたが、イタリアンチェーンに魅せられて独立、ヴィチェンツァフェアに通ってなんと35年になります。顔なじみのメーカーも多く菊地さんの顔を見るとみんな笑顔で話しかけます。
そんな菊地さんに、イタリアンジュエリーの魅力を聞くとともに、メーカーの方に今年のトレンドを教えてもらうことができました。
▲スカーナ州アレッツォにあるミリオリーニ工場の職人
さらには、かつてエトルリア文明の中心地で現在はイタリアンジュエリーの中心地とも言えるトスカーナ州アレッツォのジュエリー工場も取材できました。そこには、メーカーのこだわりと、職人のこだわりがびっしり詰まったジュエリー作りがありました。伝統を必死に守るベテラン職人の姿と、伝統をさらに進化させようと奮闘する若手職人の様子を見ることができ、とても充実した取材になりました。
今回の模様は、3月25日放送の「麗しの宝石物語」にてお伝えします。お楽しみに。