BS-TBS 麗しの宝石物語 12月はナミビア

アフリカ大陸の南西部にあるナミビア。もともとはドイツ領の植民地でしたが、1990年に独立した国です。日本からは 場所的にも遠く、歴史の浅い国でもあり、あまり馴染みはないかもしれませんが、独立以前の1983年頃、日本を含め世 界中で現ナミビアの実態は知らしめられていました。現地の狩猟採集民族のサン人の以前の呼び名は「ブッシュマン」。
その後、侮蔑用語とされ呼び方は変わりましたが、聞いたことがある方も多いでしょう。当時、大ヒットした映画の舞台の地なのです。今回はそのナミビアで採掘される宝石を探ります。代表的な宝石はデマントイドガーネットとトルマリン。
今月の放送ではトルマリンを中心に巡ります。

ナミビアで 採掘される宝石

クリスタルギャラリー

大西洋に面した都市スワコプムント。ドイツ占領下時代に港町として誕生した、ナミビアにおけるリゾート都市です。この町にある「クリスタルギャラリー」で、今回案内してくれるステファンさんと待ち合わせです。ステファンさんは国際色石委員会(ICA)のヨーロッパ支部会長でもあり、それだけでもナミビアでの宝石事情が容易にうかがえます。
館内には、世界最大の水晶群や様々な宝石が展示され、中でもナミビアで採れる宝石が充実しています。トルマリンなど様々な原石もあり、アヒマディ博士の目の色が変ったのも容易にうかがえました。そして、ナミビアと言えばデマントイドガーネット! 今回の最大のお目当てでもあります。ギャラリーをひと通り見学し、いざ鉱山へ向かいました。

タアフリカ大陸の南西部にあるナミビア。

▲ アフリカ大陸の
南西部にあるナミビア

スワコプムントの街並み。

▲ スワコプムントの街並み

ウサコス鉱山のブルー・グリーントルマリン。

▲ ウサコス鉱山の
ブルー・グリーントルマリン

オチュア鉱山

砂漠の中の道なき道をひたすら走り、着いた場所はオチュア鉱山。大規模露天掘りの鉱山でトルマリンの眠る地質などがはっきりとわかる珍しい鉱山です。ここでは最高品質のグリーントルマリンとルベライトが採れるとのこと。アヒマディ博士が調査した結果、様々な発見があったようです。

砂漠を走り続けてオチュア鉱山へ。

▲ 砂漠を走り続けてオチュア鉱山へ

最高品質のグリーントルマリンとルベライトが採れるオチュア鉱山。

▲ 最高品質のグリーントルマリンとルベライトが
採れるオチュア鉱山

ウサコス鉱山

次に向かったウサコス鉱山は、人気のブルー・グリーンのトルマリンとバイカラーのトルマリンが産出されています。この鉱山も険しい砂漠と山道をひた走りやっとたどり着ける露天掘り鉱山。現在ここではトルマリンがかなり産出されているそうです。早速調査を開始したアヒマディ博士。すると、トルマリンが生まれるペグマタイトの地層に、すでに色とりどりの結晶が見えるではないですか! 早速採取しようとハンマー片手に大奮闘! しかし岩盤がかなり固く採取することは出来ず・・・。諦めかけたところ、鉱山主がコレクションの原石を見せてくれました。流石、最高品質が採れるという事だけあって大粒の綺麗なトルマリンを見ることができたのです。トルマリンを堪能したアヒマディ博士。次はいよいよ最大の目的デマントイドガーネットを探しに行きます!

トルマリンが生まれるペグマタイトの地層にすでに色とりどりの結晶が!

▲ トルマリンが生まれる
ペグマタイトの地層に
すでに色とりどりの結晶が!

ウサコス鉱山

▲ ウサコス鉱山

ウサコス鉱山の鉱山主が見せてくれたトルマリンの原石。

▲ ウサコス鉱山の
鉱山主が見せてくれた
トルマリンの原石

今回の模様は、2017年12月24日放送の「麗しの宝石物語」にてお伝えします。お楽しみに。

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