BS-TBS 麗しの宝石物語2月は流行の最先端を牽引するアメリカ
▲ アメリカ
1月の放送では南米大陸ブラジルで採掘される主要な宝石とジュエリー文化についてお届けしました。2月は北米大陸に場所を移し、世界の大国アメリカからのお届けです。多種多様な人種が集まることで流行の最先端を生み出し続けるニューヨークと、アメリカの自由な精神を象徴するかのような太平洋の青い海に隣接するロサンゼルスを中心に、アメリカにおけるジュエリー文化をお楽しみください。
開放的な気分になる西海岸 ロサンゼルス&カールスバッド
アメリカで産出される宝石ではトパーズ、トルマリン、ガーネット、ターコイズなどがありますが、今回は鉱山には行っていません。今回の目的地はロサンゼルスとニューヨーク。どちらも行くたびに様々な分野での最新トレンドを発見することができます。もちろんジュエリー関連も含まれます。今回も撮影NGの現場を見ることができた場所もあり、大きな収穫のある同行取材でした。最初に降り立った場所はロサンゼルス。それでは今回訪れた場所をご紹介していきましょう。
ジュエリーディストリクト(Jewelry District)
▲ ジュエリーディストリクト
ロサンゼルスのダウンタウンにあるジュエリー店が集結している地区です。辺りを見回すと至るところ「Jewelry」の看板だらけ。それもそのはず、この地区のジュエリー店の数2000件以上、14000人以上のジュエリー関係者が働いているとのこと。その中でもジェムハンター清水さんに紹介された「Bogumsa(ボグムサ)」という創業36年のコロンビアエメラルドを中心にカラーストーンを扱っているお店を訪問し、店主のジョン=キムさんとその奥さんメアリーさんからいろいろなお話を聞くことができました。
ビバリーヒルズ(Beverly Hills)
いわずと知れた世界のセレブが居住する高級住宅街です。市で警察を持つような特別な地域には治安の良さからか、のどかでありながら高級感あふれる独特の雰囲気があります。有名ブランド店が集まるロデオドライブは一変して華やかな雰囲気。まさに映画のセットのような街並みが続きます。ここではセレブ御用達のファッショントレンドを見ることができ、ジュエリーデザインの参考にもなりました。
米国宝石学会(GIA:Gemological Institute of America)本部
▲ カールスバッド
GIAは世界10カ国、15都市に研究所を持ち、様々な宝石を鑑別する宝石鑑定機関。ロサンゼルスから140km南下した町 カールスバッドにあります。世界でダイヤモンドの評価基準として使われているグレーディング方法「4C」を考案した機関でもあり、今回はその本部へ訪れ、「4C」について探りました。
「ティファニーで撮影を」ニューヨーク
開放的な西海岸を満喫した後に向かった場所は、雰囲気がガラリと一変するニューヨークです。何の世界でも最先端を求めている人は一度は訪れたいと思う場所なのでしょう。世界中の人種の坩堝(るつぼ)が何ともいえない緊張感を漂わせています。
この地で訪れた場所はもちろん・・・
ティファニー本店(Tiffany & Co.)
▲ ティファニーショップ本店
映画「ティファニーで朝食を」の舞台となったティファニーショップの本店を訪問。1940年に現在の地に本店を構える100年以上前の1837年に創業して以来、人々に愛され続けています。その歴史あるブランドは他の追随を許さないほどの圧倒力。今回取材をしてみて、そのブランド力の秘密が少し垣間見えた気がします。さらに、なんと今年の新作の製作現場も見せてもらえたのです。これは大きな収穫でしたが、残念(当然?)ながら撮影はNGでした。
ダイヤモンドストリート(Diamond Jewelry Way)
▲ ダイヤモンドストリート
▲ ダイヤモンドストリートに並ぶジュエリー
マンハッタンの中心部47丁目の五番街と六番街の通りには、宝飾関係のお店が数多く集結し、「ダイヤモンドストリート」と呼ばれています。アメリカのおよそ90%のダイヤモンドがこの地を経由して世界へ流通すると言われているジュエリー街です。ここではダイヤモンドストリートのジュエリー組合代表グルメットさんのお話を聞くことができました。