BS-TBS 麗しの宝石物語6月はタイ・スリランカ

スリランカ・ベルワナのマーケットの様子

スリランカ・ベルワナのマーケットの様子

 今月は世界的に有数の宝石産地であるタイとスリランカを舞台に物語は展開します。タイは原石の産地であるとともにその研磨やジュエリー加工、それを売買するマーケットなど宝石産業が非常に盛んな国。

 スリランカは太古の昔から大きな貴石の産地として有名です。6月はこの二つの国の宝石物語をお楽しみください。

世界中から宝石の集まる街タイ・チャンタブリ

タイ・チャンタブリの宝石マーケット入口付近

▲ チャンタブリの宝石マーケット入口付近

 今回、タイに降り立ち向かったところはチャンタブリです。チャンタブリはタイの中でも宝石産業が盛んな街です。その昔ルビー、サファイアなどがたくさん採掘され、その加工をすることで宝石産業が発展してきました。残念ながら現在は採掘量が激減し、隣国のミャンマー産のルビーですら出回らず、モザンビークやタンザニア産などが多くマーケットに出ている状況ですが、長年築き上げてきた研磨などの加工技術や加熱処理の技術により、市場には世界中からルビーとサファイアが集まってくるという素晴らしい宝石文化が根付いています。タイの宝石物語の舞台としては最適の場所でしょう。

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▲ チャンタブリの宝石マーケット

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▲ GSTVのタイ チャンタブリ工場と街中の礼拝堂

 さて、撮影スタッフが番組制作のためにいろいろとカメラに収めている間に研磨工場を覗いてみると、モザンビークの新しい鉱山で採掘されたというルビーを見つけました。

 赤の色味がミャンマー産にそっくりで、マーケットにはまだ出回っていないものです。紫外線ライトを照らすとミャンマー産と同じく鮮やかに赤い蛍光色を発する良質のルビーです。これはGSTVのお客様にも自信を持ってご紹介できる逸品ですので商品化を楽しみにお待ちください。そして、いい石を仕入れられたという喜びとともにタイを後にし、次の撮影地であるスリランカに向かいました。

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▲左から:地図・タイ チャンタブリ近くの道路看板と稀少なサファイア鉱山・ベルワラにて研磨作業

「宝石の都」のある国スリランカ・ラトゥナプラ&ベルワラ

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▲ ラトゥナプラの採掘場・採掘された原石
・壁画リランカ シーギリヤ・レディー

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▲ ハナポウロ(昔の研磨機で研磨するおじいさん
・シーギリヤロック(世界遺産)

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▲ 石を見ていると、売り手がわらわらと集まって来る
・買い付けた良質の宝石の数々とキャッツアイ

 スリランカは紀元前から採掘される石の種類も多く、より良質である原石の産地として有名です。スリランカ南部にある「ラトゥナプラ」という町の名前の意味を知れば、さらにご納得いただけると思います。公用語であるシンハラ語で「プーラ」は「都」、「ラトゥナ」は「宝石」、すなわち遠い古代からラトゥナプラは「宝石の都」だったのです。

 これだけでも宝石好きには夢のような国ではないでしょうか? スリランカでの石の仕入はベルワラで行いました。ベルワラはスリランカ西部海沿いの街。宝石の都ラトゥナプラで採掘された原石を加工・輸出し発展した街です。

 ここでは良質のパパラチア・サファイア、非加熱ブルーサファイア、キャッツアイなどを買い付けることができました。特にブルーサファイアは久しぶりに大粒のものを買うことができ、商品化が楽しみです。キャッツアイもハニーカラーからゴールデンカラーまで、色幅広く買い付けができましたのでこちらも商品化を楽しみにお待ちください。 そんなこんなであっという間に一週間の撮影日程が終わりました。

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