(番組ガイド誌「ジュエリー☆GSTV番組表」 2018年1月号掲載)
イーダーオーバーシュタインの宝石彫刻 第2章
【新春特別企画】イーダー・オーバーシュタインの彫刻家からの新年のご挨拶
▲雪化粧をしたイーダー・オーバーシュタイン
皆様、あけましておめでとうございます。イーダー・オーバーシュタインの宝石文化を皆様にお伝えし、一人でも多くの方にファンになっていただけることを願って、本年も一生懸命邁進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、イーダー・オーバーシュタインの彫刻家より2018年の抱負と読者の皆様へのメッセージをいただきました。昨年12月にイーダー・オーバーシュタインを訪れました際に撮影した最新の写真とともにご紹介いたします。
Tom Munsteinr トム・ムンシュタイナー氏
▲ムンシュタイナーファミリーとともに。
2017年は、私たちの工房にとって新しいアイディアと経験に満ちた素晴らしい一年であり、あっという間に過ぎ去っていきました。また、妻ユッタと私がムンシュタイナー工房の代表となって20周年というお祝いのあった一年でした。
2018年は、新しいカットとデザインのためのたくさんの新しいインスピレーションによって、私と私のチーム全員がエキサイティングな一年になることを願っています。私の頭の中にはすでに新しいアイディアがいくつもあり、それらのアイディアを私のカットに反映させていくこと、そして美しく新しいムンシュタイナーカットを洗練させることを、とても楽しみにしています。また、去年スタートした多層のメノウを用いたカメオの新しいプロジェクトも楽しみです。メノウとともに仕事をすることは、私の祖父、曾祖父が彼らの時代に宝石とともに仕事をしてきたという「ルーツ」へ私を連れていってくれるのです。イーダー・オーバーシュタインの伝統的な宝石が織り交ぜられた、私たちのモダンで魅力的なデザインを見ることは、とてもエキサイティングなことです。
最後に、新しく美しい宝石とジュエリーを生み出すために、来年も素晴らしい宝石やクリスタルとともに仕事をする機会が得られることを期待しています。私は、GSTVの大切なお客様と友人の皆様と、宝石に対する私の情熱をシェアできることをとても幸せに思います。皆様全員にとって素晴らしい一年になりますように。
Gerhard Schmidt ゲルハルド・シュミット氏
▲次回大作の構想がある大きな原石とともに。
歳を重ねるごとに、時の流れを速く感じるように思います。2017年もあっという間に過ぎ去りました。2018年も、大きいカメオ作品の制作活動を続けていきたいと思っています。それぞれの作品に数ヶ月の時間が必要となるため、2018年に仕上げられる作品の数は限られています。それら大きいカメオ作品に加えて、もちろんGSTVをご覧の皆様に宝飾品として身につけていただける小さなカメオも作っていきたいと思っています。数点の仏像カメオは、すでに製作中ですのでお楽しみに。
また、ドイツ国内の二つの美術館からの依頼を受けて、私が長年続けてきた古代カメオの研究について特別展を行う予定です。これらの特別展のための作品の準備も昨年から進めており、今年も引き続き行う予定です。今年は昨年以上に、作品として、宝飾品として、考古学研究の対象として、様々な側面からカメオに取り組む一年になることと思います。
Erwin Pauly エルヴィン・ポーリー氏
▲アコーディオンの演奏で
私を迎えてくれたポーリー氏。
2018年の新作のために既にデザインを始めています。今までに何度か、 GSTVのガイド誌の表紙へ私の作品が掲載されたことは、大変に光栄なことで、私にとって大きな喜びであります。また、GSTVをご覧の皆様、とりわけカメオを愛する多くの方々に新たなデザインと、それに基づくポーリー・スタイルの彫刻をご紹介できることをとても嬉しく思っています。
カメオを愛してくださっている皆様にとって2018年が素晴らしい年でありますよう、イーダー・オーバーシュタインよりお祈り申し上げます。
Matthias Postler マティアス・ポストラー氏
▲現在彫刻中の大きな作品とともに。
2017年は、シモーネは、白水晶に動物(特に馬や獅子)のインタリオ彫刻作品を作りました。私、マティアスは大きなロッククリスタルからミケランジェロのモチーフ(オリジナルはロシアのエルミタージュ美術館に収蔵)を彫刻しました。
2018年は、私は大型の動物モチーフの彫刻を完成させようと考えています。もちろん、GSTVのお客様のためにたくさんの美しい宝石彫刻を作ります。三沢さん、桐戸さん、そしてスーパーバイヤーを始め、GSTVの皆様には日頃からとても親切にして頂いて、心から感謝しています。
GSTVの大切なお客様皆様にとって2018年が「健康」「幸福」「成功」でありますよう祈っております。
Michael Peuster ミシャエル・ポイスター氏
▲彼の彫刻作品とともにアトリエにて。
この仕事を始めて30年になりました。新しい年には、色々なことに挑戦したいと思っています。皆様をびっくりさせることができる一年になれば、とても嬉しく思います。オブジェ制作においては、全く新しい領域に挑み、そして、小さい宝飾品では、新しい高品質な彫刻作品を仕上げたいと思っています。
GSTVをご覧の皆様に新年のご挨拶を申し上げます。
皆様のお幸せとご活躍を心からお祈りしています。