【私の宝石物語】映画コメンテーター・LiLiCoさん
各界で活躍する有名人の方々が、宝石への想いを紡ぎ出す「私の宝石物語」。
今回ご紹介するのは、太陽のように明るいキャラクターと、「熱い」映画解説で人気の映画コメンテーター、LiLiCoさん。 いつも元気なLiLiCoさんの、ハッピーになるジュエリー術を大公開します!
スウェーデン・ストックホルムで生まれたLiLiCoさん。父はスウェーデン人、母は日本人。ジュエリーへの憧れは、そこで育った少女時代に芽生えたといいます。
「日本からスウェーデンに渡って父と結婚した母は、メイクもネイルもジュエリーも一切しない人! その反動からか、子供の頃からネイルやジュエリーが大好きで、7歳の頃にはセロテープを重ねて、自分で「つけ爪」作ったり。 9歳で耳にピアスの穴を開けてからは、ビーズや針金でピアスを手作り! その頃から『いつか私はジュエリーデザイナーになる!』って、決めてましたね(笑)」
▲ お母様を偲ぶブレスレット
▲ お気に入りのビーズアクセサリー
▲ 遊び心にあふれたアクセサリー
▲ 上・おばあちゃんの形見
中・芸能生活20周年を記念して買った
アメジスト
下・弟さんとお揃いのリング
実はお母さんとは、仲が悪かったというLiLiCoさん。そのお母さんさんから逃れるようにして、18歳で母の故郷・日本へ。30歳で始めた映画コメンテーターの仕事が天職となり、今や日本を代表する解説者に。本業以外でも活躍し、スウェーデンで少女時代に抱いた「ジュエリーデザイナー」の夢も、去年叶えることが出来たそうです。
「デザインしたのは、故郷・スウェーデンのラッキーアイテム『馬蹄』に、揺れるダイヤモンドを合わせたペンダント。 付けたらパワーがもらえて、しかも可愛い。そこにこだわって作りましたね。」
念願のジュエリーデザインも手がけ、ますます輝きを放つLiLiCoさん。そんな彼女が今一番ハマっているのが、ビーズなどで作られた、カラフルでハッピーなアクセサリー。
「日本国内にある小さなアクセサリーブランドなんですけど、ファッショナブルでソフィスティテッドで、遊び心にあふれていて!お花に蜂がとまってたり、スウェーデンの国旗がついてたりなんて、なかなかないでしょ? 決して高価なものではないけれど、ファッションとして楽しんで、洋服を着る感覚で付けていますね。」
芸能人には珍しくマネージャーは帯同せず、スタイリストもメイクも付けないLiLiCoさんにとって、衣装選びは全て自分。カラフルで遊び心のあるアクセサリーは、テレビ出演にもピッタリで、衣装を選ぶ時はまず最初にアクセサリーを選ぶのがLiLiCo流。アクセサリーが決まったら、それに合わせて洋服や靴を選ぶのが楽しいんだそうです。
映画の中にジュエリーが出てくると、ストーリーそっちのけでつい目がいってしまうというLiLiCoさん。 今までに一番素敵だと思ったのは、 「マイ・ブルーベリー・ナイツ』でナタリー・ポートマンが付けていた、ターコイズのネックレス。ターコイズ好きのLiLiCoさんにとって、ターコイズのネックレスとチョーカーを重ね付けして、ブルーのブラウスに合わせたコーディネートがツボで、心を奪われたといいます。
長年確執があったお母さんは、3年前スウェーデンで他界。結局「仲直り」は果たせないまましたが、この夏、里帰りしたスウェーデンで、こんな「出逢い」があったそうです。
「ジュエリー好きなので、スウェーデンに帰ったら、必ずジュエリーショップに行くんですけど、とあるお店に入ったら、文字が付いてるブレスレットが一つだけ飾られていて、ふと目についてよく見たら『MOM』(『母』の意)っていう文字があって。亡くなって3年。里帰りした時には、母の遺骨が散骨された谷にいつも行くんですけど、今回は時間がなくて行けなくて。そんなタイミングで出会ったから、これはもう『運命』かなと思って買いました。最後まで確執はあったけど、母が好きだったマラソンをやってみたり、少しずつ母のことも分かってきて。(ブレスレットをつけることで)今初めて、母と一緒にいる気がしますね。」
ひまわりのような笑顔の下に寂しさを隠し、それをバネに変えて、夢へと突き進んできたLiLiCoさん。そんな彼女がオススメするハッピージュエリー術とはー?
「ジュエリーやアクセサリーって、自分の魅力を上げるのに必要なものだけど、自分自身がアガるものじゃないといけないと思う。とにかく人生において、仕事もそうだけど、ジュエリーやアクセサリーも、自分が元気になるものを周りに置きたい。そういうものがパワーをくれると思うんです! 皆さんも是非!」
ジュエリー★一問一答
- いつも付けているジュエリーは?
- 姉弟リングと、おばあちゃんの形見の指輪。姉弟リングは、スウェーデンにいる弟とお揃いで買ったシルバーのリング。離れていても、指輪でお互いの存在を感じる大事なもの。日本のおばあちゃんがくれた指輪は、鉄で出来たハート形。おばあちゃんが30歳の時、工事現場で働いてる人に惚れられてもらったものらしいけど、どう見ても手作りで、鉄の三角を一生懸命ハート形にした努力のあとが見られる(笑)でもおばあちゃんは付けることなく引き出しに入れっ放しに。それを私が30歳になった時、プレゼントしてくれた。
- スウェーデンの最新ジュエリー事情を教えて!
- スウェーデンはもともとシルバーで有名なんだけど、この夏に里帰りしたら、「メッキ」が流行っていてびっくり!私達の時代、メッキといえば緑色になったけど(笑)今はメッキも進化してるらしい!
- ジュエリーのオシャレでお手本にしている人は?
- 夏木マリさん!違う長さのネックレスを三連にして付けるのが好きなんだけど、マリさんもそういうオシャレが上手なので真似したい。年相応な付け方に憧れます!
- これからどんなジュエリーのオシャレをしたい?
- 「オールマイティ」が私のモットー。私には「いつも」はなくて、TPOに合わせて「その日のLiLiCo」を演出したい。それが私の一生の課題。気をつけているのは、トゥマッチにならないようにすること! 顔が派手だからね(笑)玄関の鏡で必ずチェックしてから、出かけるようにしてます。
LiLiCoさん プロフィール
1970年スウェーデン・ストックホルム生まれ。
18歳で来日し、翌年から芸能活動を開始。2001年からTBS「王様のブランチ」に映画コメンテーターとして出演。バラエティ番組やドラマ、さらにはプロレス参戦などマルチに活躍中!
(番組ガイド誌「ジュエリー☆GSTV番組表」 2015年9月号掲載)